たすき詳説 Home・End 続

次のキーに進む前に説明が不十分な気がするので、前提としていくつか確認したいことがあります。

たすきの配置で心がけていることは2つあります。まず1つは指が機敏に動くこと。もう1つは指に負荷を極力かけないことです。後者を突き詰めるのであれば連打は避けるべきというのが現状の結論です。

もう一つ確認したいのは、正常系と異常系の話です。
jigendaddy.hatenablog.com
簡単に言えばEnterが正常系で、BackSpaceやDeleteが異常系です。しかし最近この話をしなくなったのは理由があります。正常系とも異常系とも言い切れない、どちらにも使用できる便利なキーの存在に気がついたからです。それがHome・Endです。

前回のエントリでは正常系としてのHome・Endにばかり目がいき、異常系としては説明が不十分だったと反省しています。よく考えてみればHome・Endは正常系と考える人が多数派なのですからもっと慎重に話を進めるべきでした。

今回は異常系としてのHome・Endに焦点を当てます。仮にカーソル位置へ「洗濯日和の」と入力したいとします。
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まず変換前の入力ですからMS-IMEなら波線、Google日本語入力なら点線が下に出るはずですがCSSを編集するのが面倒なので、ここでは丸括弧で囲うことにします。

こんな(せんたくびよりの|)日には

上のように正しくかなを入力すればよいのですが、タイプミスが発生したとします。もし最初の入力が間違っていたとします。

こんな(ろんたくびよりの|)日には

修正のため薙刀式ユーザーならば左移動5回を連打で使う人が多いのでしょうが、Homeキーなら変換前入力の先頭に飛ぶことが可能です。

こんな(|ろんたくびよりの)日には

こうすればDeleteを使って修正が可能です。もし最後が間違っていた場合は

こんな(|せんたくびよりま)日には

Endキーで変換前入力の末尾に飛び、BSを使って修正が可能です。

こんな(せんたくびよりま|)日には

まとめると、Home・Endの用途は以下の3つです。
1.行頭・行末への移動
2.変換前入力の先頭・末尾に移動
3.変換中文節の先頭・末尾に移動

おそらくはどの使用頻度が高いかという疑問をお持ちの方がいるでしょうから先にお答えしておきます。2です。今回説明したようなケースでもう連打を使う気にはなれません。

これだけ価値の高いキーを優遇しない理由がありません。特に連打で苦労している方、Home・Endを使いたくなりませんか?