単位がどうこうなんて言いたくはないのですが

先日のエントリに引き続き新配列で瞬間的速度が欲しい方を念頭において話を進めます。どっぷりと配列沼に浸かった読者にとっては退屈かもしれませんがご容赦ください。

薙刀式で秒5打(TWJK基本常用語でランクSS)を打つことは十分可能です。しかし単純に2倍にしてローマ字換算で秒10打が可能かというと話が別です。

かな入力ではほとんどの場合1打鍵に対して1文字入力される。総じて打鍵数が少ないため、打鍵の速さが同じならばより速く (ローマ字と同打鍵数の文字列や打鍵数が増える文字列もあるので概ね1.5倍ほど) 入力でき、手指の疲労も少ない。

かな入力 - Wikipedia

そう甘くはないということですね。下手すると1.5倍でもまだ甘いかもしれません。

一般的にローマ字入力と比べて1.2~1.3倍速くなるといわれています。

ローマ字入力よりも速いかな入力を覚えよう|タイピング講座

体感でも1.2~1.3倍程度と言われて否定はできません。瞬間的速度の話をするのなら面倒ですがローマ字で秒何打、かなで秒何打というべきでしょう。そしてもう一つ単位を揃えたい問題があります。

安定して出るのはe-typingの腕試しタイピング(ローマ字)で330~350程度。ベストスコアで371。

なので、未変換の秒カナ換算で秒3カナ程度

キーボード入力における私のスペック - Jorgeの日記

根拠は勘でしかないので恐縮ですがこのスコアが出せるならrkpmで450程度、つまりもうローマ字換算で秒7.5打を打っているのではないでしょうか。rkpmはe-typing plusで計測できますよ。
chromewebstore.google.com
どちらもややこしい話です。大岡さんが変換後n字/10分に統一されているのはこういう理由があったんですね。(メガトン構文)

キー配列に瞬間最高速を求める方へ

たのんさん(RTCタイパー)のエントリをまた引用させていただきます。

Qwerty配列で秒間7.5キー(分間451キー)という速度は十分な練習なしに到達することは難しく、Qwerty配列タッチタイピングができる人の割合が40~50%程度であることも踏まえると、ほとんどの人にとって、Qwerty配列の代わりに効率的な設計のなされた新配列を選ぶほうが直接的にタイピング速度の改善につながると考えられます。

タイパーの見ている世界について ~タイピング速度のモデル化を添えて~|たのん

それでは秒7.5打は出せるようになったけどそれ以上の速度を出したい、けれども通常のタイピング練習では頭打ちだという方はどうすればいいのでしょうか。答えは「いろは坂を使うか、自分でローマ字配列を作るべきだ」です。
menmentsu.hateblo.jp
k-i-hackathon.notion.site
実タイの開発者でありRTCタイパーのさなろーま?さんはこうおっしゃっています。


瞬間的な速度をほぼ無視しているれんかでも初段は出せます。またそもそも瞬間的な速度を追及しなければならない状況は限られている気もするのですが止めはしません。どうぞ最速の配列を作ってください。

今日の更新分

renka_0.1.617.zip - Google ドライブ
1.Space & Vを「ぷ」、スラッシュを「ゔ」に変更しました。
2.1秒置きのMを「む」、Kを「ぐ」に変更しました。それぞれSpace→*→Spaceと統一しています。
3.Space→し→Spaceに「しゃ」を配置しました。
jigendaddy.hatenablog.com