なぜ最近の自作かな配列は複雑化する傾向にあるのか

答えは「タイピングソフトのスコア向上が主目的でないことが多くなったから」です。

最近タイトルの問いが引っかかっていました。答えを出せたのは印象派と写真の関係性がこの関係に近いと気づいたからです。

それが印象派の画家なのですが、印象派絵画に特徴的な荒いタッチは、「人間だけに描ける絵」を目指しながら産み出された技術なのです。

「写真」は「印象派」の兄弟で、どちらも「現代アート」だった!|糸崎公朗の考えるカメラ。と写真

かつて自作配列の作者はタイパーの皆さんが作った高い壁に打ちのめされ、タイプウェルのランキングは閉鎖されました。カメラが発明されたことで写実と別の方向へ舵を切った印象派の画家がそうであるように、負荷軽減という別の目標へ向かったのです。

負荷が軽くなったかどうかを数値で測る方法はそう多くありません。スコアという客観的な数値ではなくより主観的な目標に向かったと言ってもよいでしょう。以前ほどには他人の目を意識する必要がなくなりました。

結果配列図を見ただけでは動作を理解できないことが多くなったのは少し寂しい気もするのですが、これを進化と呼ぶのにためらいはありません。表現の幅を広げて新たな伝統を作り出しているとさえ見ています。