行段系ローマ字の適切な母音配置と思い出

この記事では、ローマ字系の日本語配列の選択肢として、母音を左右のどちらかに分離した行段系配列(例: Dvorak配列)をなぜタイパーが好まないのかについて、タイピング速度の単純なモデルをもとに考えます。

タイパーの見ている世界について ~タイピング速度の(雑な)モデル化を添えて~|たのん

たのんさんの記事を要約すると秒7.6打までは母音が片手に集中している配列(Tomisuke配列や大西配列など)が有利で、それ以上だとQwertyのように母音が両手に散らばっている配列が有利だそうです。数式が理解できない身の解釈ですから数学力に自信をお持ちの皆さんはきちんと読んで下さい。

上記の白狐さんのツイートとも合致する話です。反論する気は一切ありません。こうした数字が出てくるのはありがたい話です。以下は思い出したことがあるので数年ほど前の話をします。よかったらお付き合いください。

秒7.6打と言うのはタイプウェル国語KだとXB相当です。覚えている理由はJISかなの自己記録がXBだからです。その頃はまるでコーナーを曲がることを全く想定していない人間が作るミニ四駆のように連発するミスのたびBSで修正し、そのBSでも隣のキーを押してまたミスをする連続クラッシュの悪循環に陥っていました。これを突破できる白狐さんやたのんさんはそれだけで尊敬できます。

出口が見えず結果「まず車を降りて自分の足で歩こう」という答えを出しました。道路に見えていない何かがある気がしました。オカルトと笑いたければ遠慮なくどうぞ。配列を変えてタイピングに足りない要素を見つめ直そうという発想はここから来ています。

ミスの回数は当時より減ってはいますがまだ納得できるわけではありません。クラッシュしているうちは速度を上げる考え自体が極端に言うと傲慢にさえ思えます。たのんさんの記事にある「前提の違い」とはこういうことなのかもしれません。

もう少し分析的な話がしたいのですが無学の身ではどうしてもこうなってしまいますね。速度がさほど重要ではないというのがどういう感覚なのか伝わっていれば幸いです。