想像する配列

昨日紹介しためんめんつさんの継配列ですが、設定ファイルはまだ公開されていないようです。動画と配列図から私が想像する範囲でAutohotkeyで設定ファイルを書きました。

結論から言うとこれをやるなら文字はローマ字変換テーブルで定義するべきですね。キーによっては、格闘ゲームのコマンドかのごとくシビアな入力タイミングが求められます。MS-IMEかつ全角カタカナモードでの使用を前提としています。
tugi.ahk - Google ドライブ


動機はEnterとBackSpaceの配置に対する技術的興味です。通常IME単体において文字キー単打ではこれらのキーを配置できません。Autohotkeyで動作する場面を限定できれば、ユーザーの支障にならない配置が実現できるのではと考えました。継配列はまずカタカナによる入力から始まりますから、このアイデアと相性が良いと言えます。

配列図だけではよく分からない点が2つありました。1つは「大」と書かれているキーの動作です。真っ当に考えれば「ゃ」「ゅ」「ょ」を大きくするキーですが、jをその程度の役割だけに使うとは思えません。作成者がめんめんつさんと考えれば、なおさらです。

動画と合わせて判断した結果、カタカナで入力されているキーをひらがなに変換する役割(F6)とあ行の捨て仮名の入力に使いました。

もう1つは切継の濁音、半濁音等の順番です。2つのパターンを想定しました。
1.文字キー→切継キー→濁点・半濁点キー
2.文字キー→濁点・半濁点キー→切継キー
1と2のどちらか、あるいは両方の入力を想定しているのかめんめんつさんに聞こうかとも思ったのですが答えていただいたところで私の技術では対応できる気がしません。結果気分で設定しています。

今気がついたのですが、大岡さんの解説エントリのコメント欄で「濁音になりうる静音+読点で確定か変換が必要になりました」と書かれているので、2の可能性は低そうです。もっと気をつけるべきでした。
oookaworks.seesaa.net
流石にこのままだと納得がいかないので、明日はGoogle日本語入力で文字を設定しようと思います。もう少し手を入れてみます。

追記

少し手を入れました。興味のある方は、上のGoogleドライブのリンクからダウンロードしてください。昨日は書き忘れていましたが動作にはime.ahkが必要です。紅皿のgithubから入手して同じフォルダに置いてください。詳しい説明はこちらの追記にあります。
jigendaddy.hatenablog.com
IMEがオン(日本語入力)の時に、全角カタカナへ切り替えています。変換を確定しないままIMEをオフにすると動作がおかしくなるようです。お手数ですが変換確定後にオフにしてください。

文字起こしとコピー打鍵の間

めんめんつさんが継配列という新しい配列を発表されました。切継という新しいアイデアを盛り込んだ非常に挑戦的な配列です。個人的には少し連想式の漢直を彷彿としますね。普及してほしいのでめんめんつさんが公開された動画の文章から文字起こしを行います。
www.youtube.com
誤字脱字と思われる点がいくつかありますがそのまま起こします。めんめんつさんの許可は得ていませんので指摘されたらすぐ消します。お早めにどうぞ。

こんにちは。めんめんつです。今日は新しい配列を発表したいと思います。
まぁとりあえず見てください。こちらです。


カタカナばかりのヘンテコ配列になります。
なんでこんな配列を作ったのかというと。。。まぁご覧の通りではありますが、カタカナがうねうねと形を変えながら入力される様は見てて面白いでしょう?
配列はこれだけしかキーをもとめません。重要なのは切キーと継キーです。あわせて切継です。
なんとなくこの名前から分かりますが、文字を切ったり継いだりする操作をするキーのことですね。
さてなにから説明しよう。あとでちゃんとブログにまとめたいと思います。
簡単に、ここではできるところまで説明します。
まず実際にやってみましょう。
例えば「お」を継いでみます。
(オホ連打)
といように、「オ」からは「ホ」が得られまず。棒を継ぎ足したわけですね。このような操作を「継ぎ字」といいます。
で、すみません逆でしたね。切り字はどんなかといいますと
アマ連打)
(モミ連打)
というような感じです。「ア」で下の棒を少し切りますと「マ」になりますよね。
このようにして、切り字と継ぎ時のルールさえ覚えれば一通りのかな文字を入力できます。
カタカナベースで入力されるの違和感ない?かというと、意外と慣れちゃったんですが、まぁ個人差があるかもしれません。
とにかくおもろいです。(語彙力)
さて、この入力方法は効率面でどういう優位点があるのかというと、キーが少ないにもかからわらず直感的に打てるところです。詳しい人はもうお気づきでしょうが。この配列は両中指シフト方式で、月配列の系列になります。
ただ、当然月配列はどれも効率が良いものばかりですが、とにかくシフト面が覚えられません。
たとえば普通のかな入力では、キー数が多くほとんど誰もやってませんが、入力原理はら極めてシンプルです。キーボードの印字通りのキーを打てばよいだけですから。
シフトも極めてシンプルです。捨てかな ぁぃぅぇぉ ゃゅょ はそれぞれ対応する文字と同じキーのシフトで出せるんですから。
濁点の方式もシンプルでいいですよね。近年では例えば飛鳥配列のように濁音と清音を別々のキーに配置して効率化を図った例もありますが、これは相当鍛錬しないと習熟できないかと。。。
この配列、名前は「継配列」では、シフト操作に意味づけすることに最もこだわりました。そうすることでシフト面をまる暗記することなく、継ぎ時、切り字のルールさえ覚える、というか身につけてしまえばもう習得したも同然です。
さて、もうひとつこの配列で特徴的なのはエンターとバックスペースの位置です。
この二つは極めてよくつかうキーなので、思い切って文字配列の中に埋め込む、しかもほとんど一等地に置くことにしました。
この動画でエンターとバックスペースもいいかんじに押せていることが伝わるでしょうか。
右端におくのは論外という見解ですが(小指がもげるため)凝った人では親指に置いたりしますよね。
ただそうするとスペすと合わせて二つ以上親指キーが必要となってしまうのでUS配列では実装できなくなります。この点を鑑みて継配列では文字配列内に機能キーを埋め込むことにしました。
あ、今は格子配列のキーボードで打っておりますが、全然ほかの斜めズレタイプのキーボードでもお使いいただけす。
とりあえずこの辺で失礼します。詳細はブログ等にまとめたいと思います。

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YouTube

月配列Kの実装

テンキー用の配列を考えていて思った以上にGoogle日本語入力ローマ字変換テーブルの適用できる範囲が広いのに気が付きました。試しにコジオンさんの月配列Kが実装可能か挑戦しました。その結果がこちらです。
tuki_k.txt - Google ドライブ

濁点と半濁点の仕様を変更しています。本来おそらくは以下のようにかな入力後に濁点と半濁点を打つはずです。
「か」+「゛」→「が」
「は」+「゜」→「ぱ」
残念ながら上の方式だと実装が難しいと判断しました。かな入力前に濁点と半濁点を打つよう変更しています。
「゛」+「か」→「が」
「゜」+「は」→「ぱ」
これは私の工夫ではなく単純に力量不足です。コジオンさんには悪い気もするのですが、致し方ありません。

言い訳をすると濁点を前に打つ発想は英月配列に近いのかなという気がしています。作者の方のツイートを貼っておきます。


大岡さんの解説エントリはこちらです。
oookaworks.seesaa.net

完全に再現できなかったとはいえ、こういう可能性もあると考えると世界が広がります。私にもまだやれることが残っているかもしれません。

追記

コメント欄で頂いた情報を元に、(私の予想する)コジオンさんの意図通り後置で濁点や半濁点を打てるよう設定を直しました。ありがとうございます。下にリンクを置きます。既存の設定は個人的に愛着があるので残しておきます。
tuki_k_tradition.txt - Google ドライブ

タイピング動画作成時の注意点

動画作成時に調べて他の方のお役に立ちそうな情報がいくつかありましたので、まとめておきます。動画共有サイトでは各サイトで1動画当たりの投稿時間が制限されています。代表的なサイトとデフォルトの制限時間をいくつか並べます。

サイト名 時間
TikTok 15秒
Instagram 1分
Twitter 2分20秒
YouTube 15分
ニコニコ動画 6時間

ニコニコ動画に関しては制限時間が長い分投稿できる動画数が50までに制限されているようです。解像度の問題も絡むので特にこだわりがなければ30分以内が無難でしょう。
qa.nicovideo.jp

YouTubeで15分以上の動画をアップロードするには、電話を使った手続きを行う必要があります。私は個人的な事情でやりたくありませんので尺を15分以内に抑えました。
support.google.com
他のサイトだとDailymotionやFC2動画もあるにはあるのですが個人的に気が進みません。タイピング動画を見た記憶がないです。

他に15分以上の動画をアップロードする方法ですが、Googleドライブにアップロードして共有する手もあります。初めて動画をアップロードする方には手軽でよさそうです。またライブ配信を行うサイトによってはアーカイブが残るのでこれを使うのも一手です。

動画キャプチャーソフトはAG-デスクトップレコーダーを使いました。これまではBandicamを使っていましたが、10分以上の録画は無料版だと制限されています。Twitter用などで3分以内の録画ならAiseesoft スクリーンレコーダーをお勧めします。iPhoneなどのスマホをお持ちの方はこういう方法もあるそうです。


freesoft-100.com
freesoft-100.com

編集ソフトですが、私は結局YouTube Studioを使いました。編集が動画に反映されるまで待つ必要があるなど不満はありますが、編集用にフリーソフトを使ってロゴが出るよりはと判断しました。お勧めするのに抵抗はありますがタイピング動画に凝った編集を施す方はそもそもこのエントリを見る必要がないのでいいとします。

以上です。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

変換という領域

タイ速過去のお題を動画にしました。50ワードで10分を目安に打っています。

納得の行く出来ではありませんが、目的はあくまでも手法の紹介なのでいいとします。

やはり私は変換なしの人間だなという気がします。練習に気持ちが入らないです。当分はタイ速さんの更新を待とうかと思っています。

かといって速度を追求する気にもなれません。phoenixかな配列を過小評価されるのも嫌だなと思って300kpmを出しはしましたが、これ以上速度を追求してもどんどん実用から離れていくだけですし競争も激しい世界です。入り込む余地があるとは思えません。


完全な袋小路です。タイピングから離れるべきかもしれません。

変わらない意思

こんばんは。タイ速過去のお題ですが目標の20分は切れたものの、ミスを0に抑えられませんでした。まだまだ目の使い方が甘いですね。

動画については少し迷っています。インチキだとかズルだとか疑いの目を持って見られる方がいるのではと考えています。動画で自慢をしたいのではなく、練習法を皆さんに提案したいだけです。否定的な思考から悪意を持って解釈されるのは本意ではありません。

これは今日パソ活さんがリツイートされていたツイートです。


スマホフリック入力がキーボードでの日本語入力より速いのであれば当然といえば当然の判断です。しかし寂しいですね。

これから先、タイピングは役に立たないと言われる日が来るはずです。その時タイピング練習を行う意味はあるのでしょうか。意見は分かれるでしょうが、私はあると言えます。タイピング練習は心を鍛えるために行うものだからです。

入力オペレーターにとってタイピング技術と心は表裏一体です。いくら心があっても技術が追いつかなければ無力です。一方でどんなに技術があっても、心のないオペレーターを私は認めるつもりはありません。

力量の落ちる人間を見下すのなら心が鍛えられているとは言えません。今までそんな人の集まりからは可能な限り離れて来ました。また繰り返したくはありませんが心のない人間と同じ行動を取っていれば遠慮なく言ってください。潔く止めようと思います。

二刀流

こんばんは。タイ速過去のお題の入力は目標の20分まであと1分を切りました。


私の力量が上がっているというよりは、おそらく単にワード慣れしているだけです。幸いタイ速さんにcsvファイルを用意していただいたので、一旦今のワード数で動画化したらワードを増やそうと思っています。
私が勝手に打っているだけなのにありがたいですね。おかげさまで作業がはかどります。タイピング練習用のワードを探している皆さんにもお勧めです。

今日の本題です。デュアルキーボード入門用にテンキー2台を使用して打つ配列を考えました。大岡さんのカタナ式から影響を受けています。もっと言えば、母音の配置はパクリそのものです。

流石にこれはまずい気もするのですが、大岡さんは配列に関して「議論は百出するべき」というご意見をお持ちのようですからお言葉に甘えて公開させていただきます。もちろん怒られたらやめます。
oookaworks.seesaa.net
いつものようにGoogle日本語入力ローマ字変換テーブルを使用しています。
ten2_roma.txt - Google ドライブ
5行4列のテンキーの最上段を除く、4行4列を使用します。画像は一昨日と同様にパソ活さんのシートを使わせていただきました。


機能キーは濁点や拗音促音の入力に使います。今気がついたのですが打鍵面が広くて左手側の負担が大きそうですね。2面にするべきかもしれません。そもそもphoenixかな配列もしくはカタナ式でいい気がします。

名称はテンキー二刀流から取って武蔵配列とします。名前負けしていますね。誰かもっと良い配列にしてください。思いつきの拙い配列ですが少しでもみなさんとキーボードとのご縁を作りたいと思っています。こんな世界もあると思っていただければ十分です。

追記

流石にこれはひどいなと思ったので、手を入れました。小指の負担軽減を目的に左手側の縦に打鍵範囲を伸ばし、右手側に機能キーを移動しました。
musashi.txt - Google ドライブ